システムのリカバリー実行後に検査する内容

システムを使用する前に、いくつかのタスクを実行する必要があります。

リカバリーされた構成に関して、以下の相違点に注意してください。
  • FlashCopy® マッピングは、0% 進行中の「idle_or_copied」として復元されます。両方のボリュームを元の入出力グループに復元する必要があります。
  • 管理 ID が異なります。システムのシステム管理 ID を参照するスクリプトまたは関連プログラムには変更が必要です。
  • 災害発生時点に 100% 進行中の「idle_or_copied」状態でなかったすべての FlashCopy マッピングでは、ターゲット・ディスク上のデータが不整合です。これらのマッピングを再開する必要があります。
  • システム間の協力関係と関係は復元されないため、手動での再作成が必要です。
  • 整合性グループは復元されないため、手動での再作成が必要です。
  • システム内のメトロ・ミラー (Metro Mirror)関係は、すべての依存関係が元の入出力グループに正常に復元された場合は復元されます。
  • 復元前にボリュームのクラウド・スナップショットが有効にされていた場合、それらのクラウド・スナップショットを手動で再度有効にする必要があります。
  • リカバリーの前にハードウェアが交換された場合、SSL 証明書が復元されない可能性があります。復元されない場合は、30 日の有効期間で新しい自己署名証明書が生成されます。永続的な解決に関連する指定保守手順 (DMP) に従ってください。
  • システムの時間帯は復元されない場合があります。
  • 災害発生時に 1 次ボリュームからの複製入出力が 2 次システム上のキャッシュに入っていた場合、リカバリーされたシステム上のグローバル・ミラー 2 次ボリュームに不整合データがある可能性があります。これらの関係を再作成および再始動する際に、完全同期が必要です。
  • T3 リカバリー・プロセスの実行直後には、圧縮ディスクはその使用済み容量の正しい値を認識していません。ディスクは、初期には容量を実容量全体として設定します。入出力が再開されると、容量は正しい値まで縮小されます。

    ボリュームに対して -autoexpand オプションを使用した場合も、同様な動作が発生します。ディスクの実容量は、圧縮ボリュームに影響する同種の動作により、わずかに増える場合もあります。ディスクへの入出力が再開されると、再び容量が縮小します。

  • すべてのマップ済みボリュームにホストからアクセスできることを確認します。
  • アプリケーションの整合性検査を実行します。
仮想ボリューム (VVOL) では、以下のタスクを実行します。
  • T3 が正常に完了したことを確認した後、Spectrum Control Base (SCB) サービスを再開します。Spectrum Control Base コマンド service ibm_spectrum_control start を使用します。
  • SCB GUI でストレージ・システム情報を最新表示して、リカバリーの後でシステムが同期されていることを確認します。
    • このタスクを実行するには、SCB GUI にログインします。
    • 影響を受けたストレージ・システムの上にポインターを移動させて、メニュー・ランチャーを選択し、「最新表示」を選択します。このステップにより、システムに情報が再び取り込まれます。
    • すべての Spectrum Control Base インスタンスに対してこのステップを繰り返します。
  • vSphere Web クライアントの中からストレージ・プロバイダーを再スキャンします。
    • 「vCSA」>「管理」>「ストレージ・プロバイダー (Storage Providers)」>「アクティブな VP の選択 (select Active VP)」>「再スキャン (Re-scan)」アイコンを選択します。

仮想ボリューム (VVOL) では、以下の情報にも留意してください。

VVOL の FlashCopy マッピングは復元されません。その意味は次のとおりです。
  • VM のスナップショット関係を記述するマッピングは失われています。ただし、これらのスナップショットに関連付けられている仮想ボリュームは引き続き存在しているため、スナップショットが vSphere Web クライアントにまだ表示される可能性があります。この結果により、VMware バックアップ・ソリューションが影響を受ける可能性があります。
    • スナップショットの復帰は試行しないでください。
    • vSphere Web クライアントを使用して、VVOL データ・ストア上の VM のスナップショットをすべて削除し、不必要に使用されているディスク・スペースを解放します。
  • 未処理の「クローン」 FlashCopy 関係のターゲットが予期したように機能しない可能性があります (vSphere Web クライアントが最近、クローン操作が完了したことを報告している場合でも)。最近のクローン操作のターゲットとなったすべての VM について、以下のタスクを実行します。
    • 従来型のボリュームについて推奨されている方法でデータ保全性検査を実行します。
    • クローンが予期したように機能していないか、データ破損の兆候を示している場合は、ソース VM の新規クローンを作成して、データ保全性が維持されるようにします。